昔々あるところに、おじいさんとおばあさんが緊張感のある暮らしをしていました。
おじいさんの3ヶ月かけたドミノ完成まであと1つ
おばあさんは川に洗濯をしに行きますが、偶然巡回に来た会社の代表取締役が後ろでその様子を見ています
鋭い視線を感じながら、川のせせらぎしか聞こえない川で洗濯をしていると、川上から大きな桃がどんぶらこどんぶらこと流れてきました
お婆さんが手を伸ばすと代表取締役が大きく咳払いをしましたので、お婆さんは萎縮してしまいました
何とか桃を持って帰ると、お婆さんはお爺さんに言いました
「何か……今月まだ、生理、来てないみたい……」
おじいさんが言い逃れしようとしても重苦しい空気が流れます
その場を改めるために、おじいさんはテンションを上げながら桃をたたき割りました
なんと中から子供が出てきましたが、お婆さんは下を向いて泣いたままでした
冷蔵庫に常に「離婚届」が張ってある家で育った桃太郎も、すくすくと成長しました
村で鬼退治の噂は聞いていましたが、特に行くつもりのない桃太郎の家に電話がかかってきました。お婆さんがその電話に出ました。
「はい、もしもしぃ↑(高音) はいっ↑(高音) いつもお世話になっておりますぅ↑(高音) はいっ↑(高音) はい……。 え?(低音) うちの桃太郎がですか?(低音)」
桃太郎はたまらず家から飛び出しました。
旅路
道中、犬猿雉と出会いました
犬は大学四年生で桃太郎のお供が第1志望ですが、現状1つも内定を持っていません。現在は11月で、今日が最終面接です
猿は「俺、桃太郎と鬼の奴ぶった押してくる。もちろん、お前のためにな♡ 愛してるぜハニー♡ なんつって。笑」というメールを母親に誤送信しました
雉は部屋で自慰をしていたら桃太郎に扉をノックされました
桃太郎一行は鬼ヶ島に向かいます。ところでこの日桃太郎は日直だったので1分間スピーチを発表しなければいけませんでしたが、その事をついさっき思い出しました。朝礼まであと2分しかありません
桃太郎は鬼が島に着きましたが、待ち合わせには40分程遅れてしまいました。子分達によるとお頭は怒って帰ってしまったそうです。「どうしよう……」と気まずい雰囲気が流れますが、優等生の子分がなんとか話をつけに行きました
しばらくすると奥から鬼のお頭が出てきました。すごく怒っている様子です。怒った顔でずんずんと歩いて来ていたのですが、何かに躓いて派手に転んでしまいました。
周りの鬼達と桃太郎は何とか笑い声を出さないよう呼吸を止めました。
たまらず
「くっ」
と息を漏らした猿の背中を
「おい……!」
と犬が小突きました。
鬼のお頭はゆっくり立ち上がって言いました
「誰だよ……、こんなとこに石置いた奴……」
場を重い沈黙が包みます。
「誰だっつってんだろ!!」
黒板を強く叩きました。皆俯いてしまっています
嫌な沈黙が続きました。時計の針の音だけが聞こえます
「もういい、授業したくありません」
鬼のお頭は教室から出て言ってしまいました
足音が遠ざかると、少し騒がしくなって来ました
鬼の子分達は
「どうする……?」「謝り行く……?」「でも……」「どうしよ……」
と困惑しています
その隙に桃太郎達は様々な財宝を持って村へと帰りました
しかし桃太郎が自宅に帰ると、家には鍵がかかっています。夢中になっていて気付きませんでしたが、既に門限を1時間も過ぎていました
冷や汗をかいた桃太郎は震える指でインターホンを押しました
めでたしめでたし
RADWIMPSファンが書いた桃太郎
ニコニコ動画にありがちなうざいコメント付き桃太郎
書こうと思ったきっかけ(滅茶苦茶面白い)
ふっっ!笑
この桃太郎のおはなし、お、落ち着きません、、、!!
てか桃太郎て芥川龍之介の作品だったんですか?!
また別のバージョンもお願いしますっ!(^-^)
るるるさん
何て心温まるコメントなんだ!
まだちょこちょこ書くつもりではあります! 怒られない程度に!
ヒトデさんの桃太郎シリーズ大好きです!応援しています!
MASA (id:masatabi2)さん
このシリーズを好きと言ってくれる人が居ること事態がちょー嬉しいですw
ありがとうございまーーす!