僕はそれを知っている。
ようははてな界隈で、みんなで小説を書くのを楽しもうよ! という場である。初心者でも気軽に参加する事ができ、 非常に良い催しだと思う。管理者の方も頼りがいがあり、 とてもしっかり運営をしてくれている。やはりこういう場、 そしてそれを提供してくれる人物は創作において必須だと言える。
かくいう僕も、その場に参加しようと思った事がある。 確かあの時のお題は「バレンタイン」とか「お菓子」 だったと思う。張りきって書いて、 何とか期日までに完成させる事が出来た。しかし、 いざ投稿しようとすると急に不安が襲ってきた。
「本当にこれを投稿していいのか?」
「お前の読者はそんなものを読みたいのか?」
「突然小説投稿とか、結構恥ずかしい奴じゃないか?」
どうにも投稿ボタンを押せないまま、 記事を下書きに戻してしまった。僕にとって一番大きな部分は、 なんというか、「書く以上、 それなりに評価されるものを出したい」と言う見栄だった。 我ながら素人のクセに自惚れた発言だが、そういう考えが、「 とりあえず書いた作品を投稿する」という行為を妨げた。
しかし実際のところこれが間違えである事を僕は知っている。
創作と言うものは、100% を目指すといつまでもそこに到達は出来ないのだ。 もちろんプロなら話は別だとは思うが、 始めて投稿するのであれば100% のものなど出来るはずがないのである。 それを理由に公開する事を拒んでいれば、 延々と足踏みを続ける事になる。
創作と言うものは、100%
成長したいと言う想いがあるのなら、作品は完成させ、 見てもらい、評価を受けるところまでがワンセットだと僕は思う。 例えバカにされるとしても、まずは読んで貰う事が大切なのだ。 そうする事で得られるモノはとても多い。 その評価が良いものであれ悪いものであれ、 必ず少し前に進む事が出来るのだ。
しかし、僕はつまらない見栄でそれを拒んでしまった。
それでも来年辺り、同じような時期になれば、 同じようなテーマが出てくるかもしれない。そうしたら、 そのまま投稿するような真似こそしないが、 その作品に再び命を吹き込んでやりたいと思った。
そして
今回、このような催しがあった。
テーマは短編小説の集いについての記事。これなら、 短編小説を投稿するよりも、さらにハードルが低い。 僕でも気楽に投稿が出来るかもと思った。
特にこういう風に書けと言う指示はなかったが、 せっかくなのでこういった形の文章にしている。 そもそも小説ではないし、普段の「短編小説の集い」 で推奨されている三人称の文章ではないし、 描写もへったくれもあったものではないのだが、 そこは素人と言う事で目を溢してほしい。
っていうか気付いたのだが、 僕の書いた今までの短編は全て一人称だった。 一人称は駄目だという事は書いてないが、 この際三人称の勉強も始めようかなと思う。
っていうか気付いたのだが、
「書く事の勉強」をするの何て、いつ以来だろう。 むしろ今までは感覚で書いてきた部分が大きいから、 ちゃんと勉強をするのは始めてかもしれない。その事に、 少しわくわくしている自分がいる。自分の好きな事のために、 自分の技術を磨く。これほど楽しい事はない。
そういったきっかけを与えてくれた、「短編小説の集い」に、 僕は感謝をしたい。
既に書いた経験がある人も、経験はないけど何かそういうの興味あるって人も
みんな参加だあああああああああああああああああ!
そんな感じ!
おわりっ