- ひらがなを綺麗に書くコツ
- 綺麗に書けると得られるメリット
- ひらがなの歴史
ひらがなを正しく、綺麗に書けますか?
正しいひらがなの書き方は漢字のとめ、はね、払いほど指導されなかったですよね。
ひらがなは「画数が少なく」、「曲線が多い」文字です。
ひらがなはバランスが取りづらく、書道経験者でも難しいと感じる人が多い文字なのです。
ひらがなは日本語の基本でありながら、正しい書き方をじっくり教わる時間がとても短いです。
こちらの記事では、手元にあるペンと紙だけで練習できる6つの方法をご紹介します。
大人になった今、改めて正しいひらがなの書き方を覚えて美文字へと近づきましょう!
ひらがなが綺麗に書けるとどんな効果がある?
日本語の基本でありながら、しっかりと練習する期間が短いひらがな。
綺麗に書きたいとは思うけれど、ひらがなを綺麗に書けることでどんなメリットがあるんだろう…。
ひらがなが綺麗だと、文章全体を眺めた時に「綺麗な字」と認識されやすい
日本語の文章の7割はひらがなで構成されています。
登場回数が多いひらがなを綺麗に書くことで、全体の雰囲気がキュッと引き締まります。
日本語の文章は文字の大きさと、文字同士の間隔をバランスよく配置することが美文字のポイント。
ちなみに、行書を書くときに2文字以上のひらがなが流れるように繋がる書き方をご存じでしょうか。
「続け字」と言われる手法で、縦書きの文章を書く時にリズムよく見える書き方です。
綺麗なひらがなが書けるようになると「続け字」が書けるようになります。
「続け字」をマスターすると、書道経験者のようなリズム感のある美しい文章を書くことが出来ます。
ひらがなを綺麗に書くように意識すると癖字が直る
学生時代に「まる文字」や「ギャル文字」を書いていた人は多いのではないでしょうか。
大人になってもその癖が抜けず、いつまでも子供っぽい字を卒業できないことはありませんか?
私はまる文字でそれでいいと思ってた…。かわいいし…。
一見、まる文字やギャル文字は悪く見えなさそうですが、特徴的な書き方なので大人な印象には見えません…。
どちらもひらがなに特徴がある癖字なので、ひらがなを綺麗に書くように意識すると大人の美文字に成長することができます。
「め」や「ぬ」、「い」や「り」など、似ている文字の読み間違いがなくなる
すごく読みづらいメモを残す人がいる一方で、どんなメモでも読みやすい字を書く人っていますよね。
正しいひらがなの書き方を覚えると、走り書きした字でも読める字が書けるようになります。
ひらがなは似ている形の字が多いので、それぞれのひらがなの特徴を学ぶことで読みやすいひらがなを書くことにつながります。
「メモが読みにくい」「独特な字を書くよね」なんて、職場や学校で言われたことがある方は是非ひらがなを練習してみましょう。
たった50文字のひらがなの書き方を覚えるだけで、自信を持って字を書けるならやってみようかな…!
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漢字3割 ひらがな7割と言われ、ひらがなはとっても大事
「漢字3割・ひらがな7割」の法則をご存じでしょうか。
ひらがなは漢字が変化した日本固有の文字で、日本語の文章の7割はひらがなで構成されています。
平安時代以前は日本も中国と同じく、文章はすべて漢字で書かれていました。
漢字の読み書きは貴族の一部の男性のみができる限られた文化でした。
平安時代に貴族の力が強くなると、女性も文学や文字を学ぶようになります。
この女性たちが、漢字の意味は無視して日本語の音に合わせて漢字を当てはめていきました。
漢字の当て字で書かれた仮名は「変体仮名(へんたいかな)」と呼ばれ、ひとつの平仮名にたくさんの漢字が使用されています。(あ→安、阿、悪など)
明治時代になるとこれらが統一されて、今私たちが使っているひらがなが浸透していきました。
教養としてのひらがな「変体仮名」
現代では変体仮名は「古典的仮名遣い」と呼ばれています。
実用的ではないですが日本の古典文学の教養として今も多くの研究者がいます。
博物館などで展示されている古典文書が読めたらちょっと面白いですよね。
変体仮名の中でも、現代の平仮名のもとになった漢字を表にまとめました。
この表の変体仮名を覚えておくだけでも、なんとなく古典文書の一部が読めて博物館巡りが面白くなりますよ。
ひらがなの元になった昔の漢字(変体仮名)
覚える必要はないですが、各ひらがなには元となった漢字があるんですよ~
あ(安) | い(以) | う(宇) | え(衣) | お(於) |
か(加) | き(機) | く(久) | け(計) | こ(己) |
さ(左) | し(之) | す(寸) | せ(世) | そ(曽) |
た(太) | ち(知) | つ(川) | て(天) | と(止) |
な(奈) | に(仁) | ぬ(奴) | ね(祢) | の(乃) |
は(波) | ひ(比) | ふ(不) | へ(部) | ほ(保) |
ま(末) | み(美) | む(武) | め(女) | も(毛) |
や(也) | ゆ(由) | よ(与) | ||
ら(良) | り(利) | る(留) | れ(礼) | ろ(呂) |
わ(和) | ゐ(為) | ゑ(恵) | を(遠) | |
ん(无) |
ひらがなを綺麗に書く6つの方法やコツ
「漢字よりひらがなの方が苦手」と思う方も多いと思いますが、漢字と同じように美文字ポイントが分かれば綺麗なひらがなを書くことが出来ます。
この章では、ひらがなを綺麗に書く6つのコツを例とともに解説します。
是非、ペンと紙を用意して書いてみましょう。
ひらがなを綺麗に書く6つの方法やコツ
→気になる箇所にジャンプできます▲
コツ①:書き順通りにひらがなを書こう
漢字に書き順があるように、ひらがなにも書き順があります。
書き順は文字をリズム良く字を書くのに欠かせない基本のルールです。
それでは、「も」を書いてみましょう。
横棒2本を先に書いた方はストップ!間違った書き順です。
「も」の正しい書き順は「し」の縦線が1画目になります。
横棒2本を先に書くと、文字の中心が取りづらく不安定になってしまいます。
正しい書き順で書くことで、字のバランスが格段に取りやすくなります。
書き順は次の画線の目印になり、自然に線が繋がるようになっています。
書き順とポイントについて
- 下におろす時にはふくらませて大きく曲げ、最後大きくはらう
- 三画目と向き合うように丸く書きながらとめる
- 二画目と同じ長さで丸く書きながらとめる
次の画線に繋げるイメージで柔らかく書いてみましょう。
コツ②:打ち込み、とめ、はね、はらいを意識しよう
ひらがなも漢字と同じく、「とめ、はね、はらい」を表現するとメリハリのある読みやすい美文字になります。
「ふ」を例に書いてみましょう。
「ふ」のかきかた
1画目…とめる
2画目…左にカーブしつつ軽くはらう
3画目…しっかりはねる
4画目…とめる
「ふ」をすごくテキトーに書くとどうなるでしょうか。
点が4つ集まったような情けない「ふ」がになってしまいます。
とめ、はね、はらいを省略してしまうと、文字のメリハリがなくなります。
書き順とポイントについて
- 右斜め書いていき大きくはねる
- 流れに沿ってうちこみ曲げてはねる
- 下の位置でうちこみ、はらいを行う
- 流れに沿ってうちこみとめる
ひらがなは画数が少なく、似た形が多いですよね。
メリハリがなくなると読みづらく、美文字からも遠ざかってしまいます。
とめ、はね、はらいは意識するだけですぐに効果が表れますので、是非実践してみましょう。
ひらがなは曲線が集まった優しい雰囲気の文字です。
はらいを強調しすぎたり、1画目の起筆で強く打ち込むと堅苦しい印象になります。
1画目は優しく、はねは次の画線に繋げていくイメージではねましょう。
コツ③:右上がりにひらがなをかいてみよう
漢字も、ひらがなも「右上がり」を意識して書くと安定感が生まれます。
「あ」を例に書いてみましょう。
「あ」の書き方
書き順とポイントについて
- みぎあがりに動かしとめる
- 気持ち真ん中をふくらませる
- えんぴつは離さずにとめ、はらいを行う
ひらがなは横棒や縦棒が直線になると不器用な印象になります。
さらに「左下がり」になると、不安定でバランスが崩れた印象に…。
ひらがなを縦半分に割ったときに、「右が大きく」なることが綺麗に見えるコツです。
「け」や「た」も右のパーツが大きい方が安定して見えるはず。
早速お手元の紙ペンで書いてみましょう。
コツ④:文字の形を意識して書いてみよう
ひらがなには4種類の形があります。
厳密には○や、ひし形など一文字ごとに特徴があります。
まずは、正方形、背が高い(縦長)か、低い(横長)かを意識してみましょう。
この形を覚えてしまえば、ひらがなの練習スピードが格段にアップします。
まずは自分の名前のひらがなはどんな形なのかみてみましょう。
ひらがなの基本の形
正方形 (例)わ・た…
縦長長方形 (例)う・り…
横長長方形 (例)か・へ…
逆三角形 (例)さ・や…
「い」と「り」を例に正しい形を見てみましょう。
「い」の正しい形…正方形
「り」の正しい形…縦長
「い」を縦長の長方形に書くと、「り」に見えてきませんか?
形を意識しないで書くと、読みにくく感じるはずです。
形が合っていないうえに、はねも省略されるとすごく読みにくい字になっちゃうとは…!
「字が読みづらい」と言われたことがある方はひらがなの形を意識してみましょう。
コツ⑤:空間を意識し、バランスよく書こう
ひらがなは画数が少ない文字なので、線と線の間に広い空間があります。
この空間のバランスを意識すると正しいバランスでひらがなを書けるようになります。
文字のバランスを取るのは難しいですが、お手本を見ながら練習すれば必ずマスターできます。
「ぬ」を例に見てみましょう。
書き順とポイントについて
- 斜め下に動かしとめる
- 大きく斜め下にさがり、えんぴつをはなさず2回おり、大きく曲げた後むすびとめる。
“の”のような部分に3か所空間があります。
「ぬ」の場合、真ん中の逆三角形のような空間を狭く書くと引き締まった印象になります。
ひらがなのお手本を見るときに、画線の空間に○を書いてみましょう。
空間の大きさによって、小さい○と大きい○が見えてきます。
この空間の大小を意識することで、安定感のある綺麗なひらがなを書くことができます。
コツ⑥:ひらがなを似たグループごとに練習していこう
五十音順で、「あ」から練習したいところですが、上達スピードが格段に上がる方法があります。
それは「似た文字のグループにわける」方法です。
この練習方法は通信講座のユーキャンのペン字ボールペン字講座でも同じように学びました!
\丁寧な添削で美文字につながる◎/
「こ」「た」「に」を例に見てみましょう。
この3文字は横棒が少し間隔を空けて2本並んでいる共通点があります。
それぞれの「こ」のバランスが分かれば連動して上達することができます。
>>かきくけこの書き方のコツはこちら
>>たちつてとの書き方のコツはこちら
>>なにぬねのの書き方のコツはこちら
「あ・い・う・え・お」は、どれもほとんど共通点がなく一文字ずつ特徴を覚える必要があります。
せっかく練習するなら、意識しないでも綺麗な字が書けるようになりたいですよね。
グループ分けして練習することで、ひらがなの基本ルールを感覚で覚えることが出来るようになります。
基本をマスターすれば応用でどの字も綺麗に書くことができます。
とても効果的な練習方法なので是非お試しください。
ひらがなの書き方アプリなら無料で練習できる
画面をなぞるだけでひらがなの練習ができるアプリが多数リリースされています。
「ひらがな アプリ 海外」と検索すると、大人向けのアプリが出てきます。
幼児向けではなく、大人向けのアプリを使うことで正しいひらがなの形を覚えることができます。
スマートフォンの画面に大きく1文字が表示されるタイプなら、画線の間隔やバランスも確認しやすくなります。
うっかり間違って覚えていた書き順なども発見できるので、試してみるのもいいですね。
正直手では書きにくいけど、100均のタッチペンを買って練習でもいいよね。
ひらがなの書き方やコツを知ることで、綺麗に書くことができ、美文字になれる!
ひらがなは6つのコツで自宅でも上達することができます。
似たような字が多いひらがなは、少しコツを意識するだけで改善できそうですね。
また、似たような字が多いからこそ1画ずつ丁寧にルールを守ることも大切なポイントです。
さらっと書いたメモが綺麗だととても印象が良いですよね。
「綺麗な字の人」を目指して美文字ひらがなを特訓しましょう!
ひらがなをマスターした方は漢字のきれいな書き方のコツを下記にまとめました▼
もう一度ひらがなのコツをチェックしたい方はこちら
ひらがなを綺麗に書く6つの方法やコツ
→気になる箇所にジャンプできます▲
早く文字を上達したい方は通信講座がおすすめ
「文字を上手に書きたい」「自分の文字のくせを直したい」「時間がないけど美文字になりたい」という方は1日20分でゆったり学べる『ユーキャンの実用ボールペン字講座』がおすすめ。
- 独学となるとなかなか続かない
- 独特な文字のくせが出てしまう
- 車や電車を使って教室まで通うのは正直面倒…。
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枠ぎっしりにアドバイスを毎回いただけるので、途中で辞めずに最後まで頑張ろう!ってなりますよ。
なお、年齢は一切関係なく、60歳から始められる方もいらっしゃいます。
パソコンやスマホの普及で書くことが減っていますが文字は『一生の宝』で入って後悔はしません。
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